演技ほど待つのも重要!
二十代と三十代の境界線、二十九の俳優ユン・シユンは
「大人」と「子供」の間に立っている。
ただ年齢のことではない。「子供の心を持ったまま大人を勉強している」という
ユン・シユンは自分を「大人子供」と定義した。
「大人子供」の曖昧さのせいか、ユン・シユンとの会話はとりとめもなく流れた。
しかし、終始真剣で大変愉快だった。
振り返ってみるとユン・シユンは、
いきなり登場し、深々と刻印されて、誰よりも早く成長した。
2009年MBC『明日に向かってハイキック』のジュニョク学生で
一躍スターダムに上がって、2010年KBS2『製パン王キム・タック』の
キム・タックで視聴率50%台のドラマの主人公だった。
「いつも善良なドラマに出演した」と回想した彼は、
再び子供のような心を持ったキャラクターを演技した。
ユン・シユンは最近放送終了したKBS2ドラマ『総理と私(仮)』で
クォン・ユル(イ・ボムス)の実行課長であり、
ナム・ダンジョン(ユナ)の守護天使カン・インホに扮した。
運が悪かった。
同時間帯には既に放送されているMBC史劇『奇皇后』が先頭走者に出て、
SBS『暖かい一言(仮)』も「不倫」を素材にマニア層を形成した状況だった。
「視聴率を気にしないというのは嘘でしょう。
しかし、その悩みは自分自身を不幸にします。
私は作品が良ければ出演します。ドラマが絵であれば俳優はクレヨンです。
森を描きたいのであれば緑が主人公になるんでしょう。
しかし、私は赤のクレヨンです。お日様にもなれるし、バラの花にもなれるでしょう。
絵の中の分量が重要なのではないです。
私はクレヨンで絵でどれだけ表現されたのかが重要なのです。」
サン=テグジュペリの童話『星の王子様』の中の王子は
「ボア蛇が象を食べる場面」を描いていましたが、みんなその絵を「帽子」と思った。
何を見たとしても正解はなかったかのようにユン・シユンの現在を
おろそかに「大人」、「子供」あるいは「大人子供」として定義することはできなかった。
しかし、今後もユン・シユンは、このような枠組みに閉じ込められず、
純粋な心を秘めたまま、動く予定である。
「俳優は演技を上手くするのと同じぐらい、上手く待つことも重要なことです。
俳優が他の職業よりも収入が多い理由も待つ分が含まれているからだそうです。
座って待ってても、立って待ってても結果は待っていることですね。
だから私は今日楽しく出来ることをしながら幸せに待つのです。
快楽ではなく、私に役立つ幸せなことをしながら、次の作品を待っていたい(笑)。」
読書好きらしく、長く読みます
ユン・シユンは、現場でも本を手から離さない俳優として有名である。
「本の虫」、「活字中毒」という愛称がつくほど。
書斎に3千冊の本があるほど、特別な「本の愛」を誇るユン・シユンと一緒に
来る春には一緒に本!本!本!本を読みましょう。
・初めて、お小遣いではなく自分の収入で購入した本は?
子供の頃からお小遣いの90%は本に使った。
高校を卒業して初めてバイトをして、そのお金で書店に行った。
当時買った本は『グッバイ怠惰』である。
一日に少なからずあなたの意志で目的とするものを成していくことができれば
怠惰な生活ではないという内容である。
むしろ自分自身ではなく、他の人のために義務的に生きていくのが
むしろ怠惰な生活ということだ。
・書店に行って本を選ぶ基準は?
まるでクラブで男がナンパするのと同じではないかな。
ただ惹かれるのだ。
・最近はどんな本を読む?
作品が終わった後は感情的に消費されるものが多い。
だから宗教的な本を読みながら、これまでのものを整理して反省する時間を持つ。
現在は『創世記』を読んでいる。
・自分だけの読書の方法があるとしたら?
私の好きなものを読む。
「読書潔癖症」が読書を妨げる第一の理由だ。
多くの人が読破したり、一冊の本を完全に理解していないと恥ずかしいと思う。
私は読まなくても買って本棚においておく。
そうして数年が経ち、ある瞬間気になる時があるなら
疑問が解消されるまで読む。それが読書の出発点である。味だけみるのだ。
映画も同じだ。「見ていれば面白くなるから見続けて」という言葉が一番嫌い。
映画はオープニングからおもしろくなくちゃ。オープニングは、演出の花だと思う。
観客が何時間も座って映画を見ることへの信頼であり、紹介だと思う。
・『星の王子さま』を集めていると聞きましたが?
海外スケジュールがあれば書店で必ず『星の王子さま』を買う。
どこの国に行ってもあるから。現在16冊ほど集めた。
ファンの方から多くプレゼントでもらったりして。
日本版のみ8冊、子供のバージョンもある。
・おすすめの本があったら?
春になると寂しくなるシングルの人たちのために『NOデート』という本を推薦する。
青年たちに問いたい。人生の中で一人だけの時間をどれだけ持ってたか。
恋愛中の人間の愛も美しいが一人だけの時間にも出来る意味のあるものが多い。
それに集中していると待つ中で、運命の相手があらわれるはず、
そこから残りの50年間の生涯をその人のために忠誠を尽くすのだ。
私も今寂しくてたまらない(笑)。
しかし、シングルだけの特権がある。
車にその本があるが、バレンタインデーにチョコをもらってないことを忘れることができた。
2014年2月記事
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過去記事】ユン・シユン、視聴率よりも作品がよければOK
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